生きるは食べる。食べるはつながる。つながるは生きる。
千葉の金谷、まるもに来てからどんどん自然と関わる機会がふえてる。
今日まで2回、稲刈り体験をしました。
1回目は刈られた稲を縛って束ねた稲を並べていく作業。
2回目はつい先日、びろえむという有機農業をしている女性の田んぼで。
鎌を使って稲を刈って干していく作業。
根っこごと引き抜かないように、気をつけながら刈っていく。
黙々と稲を刈る人、談笑しながら稲を刈る人。
少しずつ刈りとられた部分が増えて、稲の黄金色から土色の面積が増えていく。
田んぼ、稲の間にはいろんな生き物が隠れている。
カマキリもいろんな種類の蜘蛛、コオロギや名前の知らない虫も。
稲が刈られて、持ち上げられ、逃げるように動き出す生き物。
虫とかはどちらかというと苦手だった、でも全部”いのち”なんだなって。
いのちのある場所に、いのちが根をおろす。
いのちを食べて、いのちをつなげる。
いろんないのちが、どこかでつながって繋がって、輪になっていくみたい。
そう考えると、なんだか得体の知れなかった虫への不安も、ぽろぽろととれていくみたい。
お米が食卓に並ぶまで
お鍋で炊いた白米。
きらきら煌って一粒ひと粒がぷっくりふくらんでおいしい。
お店に行って、精米された白米を買って、米を洗って、炊飯器のスイッチを押して。食べる。大抵、お家にお米があって、何にも意識していなかった。
食卓に並ぶまで、時間をかけて育った期間があること。
食卓に並ぶまで、田んぼのに住まう生物の働きや農家の人たちの手が加わってること。
稲刈りのお手伝いを少しさせてもらえたことで、いつもと違って見える。
全部つながってるんだ。
生きるは食べる。食べるはつながる。つながるは生きる。
普段、なにげなく口にしている食べ物は、どこからきているんだろう。
よく考えたこと、あんまりなかった。
食べる時、食べ物はそのままの形ではなく、手の加わった形になって、味を付け加えられ、なじまされた状態で目の前に並ぶ。
わたしは食べているいのちの名前を 答えられるのかな。
わたしは食べているいのちの形を 知っているのかな。
わたしは食べているいのちがどんな形で育ったのかを 知っているのかな。
生きるは、食べる。
わたしは、どれくらいのいのちを食べて、どれくらい生きるんだろう。
食べることで、いのちがつながっていくみたい。
わたしの体を支えてくれる。
そうやって、いのちがつながって、生きているみたい。
生きるは食べる。食べるはつながる。つながるは生きる。
今日も、食べるを繰り返すから。
いのちにありがとうを込めて、「いただきます」を言いたい。
おわり